
30数年前になりますが、大学生時代に入所施設を出て地域で暮らすことをはじめた重度障害のある方との出会いがありました。当時はどんなに重度であってもヘルパーさんの派遣は週に2~3時間程度で、多くの時間帯はボランティアが地域生活を支えていました。
その後、小規模作業所に勤務していた時期、小規模作業所は学校卒業後の通う場として重要な役割を担っていましたが、わずかな公的補助金で、利用者と家族そして職員が寄り添って生きていました。障害福祉制度と当事者・家族のおもいの間にあるギャップを痛感したものでした。「誰もが地域のなかで一市民としてふつうの暮らしができること」が目標でした。えぽっくの現在も、この原点と共通しています。
えぽっくを立ち上げるきっかけになったのは、他の社会福祉法人に勤務していた2000年です。新規事業として在宅の障がい児者へのレスパイトサービスを始めました。公的な障害福祉制度にない法人独自の自主事業として、24時間何でも行うケアサービス事業でした。その後、NPO法人を設立するとともに、2005年10月に社会福祉法人えぽっくを設立しました。2006年4月、南幌町行政や町民の皆さんのご理解・応援をいただき、町の旧独身寮を改修して20名の障害者通所事業と短期入所事業、ホームヘルプ事業をはじめました。現在も南幌町にある事業所ハニカムです。「ちょっとしたスペース(部屋や家、建物)が1つあれば、障害者に対して、緊急の支援もお泊りも24時間いつでも何でも要望にこたえられる」との想いは、この30数年間変わっていません。
一方、時代はとまらずに大きく動き、次から次へと前へ進んでいます。「えぽっく」には、「時代」、特に「新しく画期的な時代・時期」「時代に区切りがつくほどの新しい物事が起こるさま」という意味があります。えぽっくを設立してからの15年間でも、日本・世界で大きな社会変化が起こり、また大きな災害も多発しています。そして多くの人が希望を見いだせない閉塞感のある社会状況にあります。そのなかで、障害福祉事業からはじまったえぽっくですが、地域における社会福祉法人として、その役割も大きく変容してきています。障害者支援、高齢者支援、生活困窮者支援と活動領域を広げ、さらに地域の防犯活動、在留外国人支援、フードロス問題への対応、居住支援、中学生への学習支援等、その時代における社会や地域の課題にも積極的に取り組み、社会的困難や息苦しさをかかえる方々と向き合い行動しています。
また、近年、職員採用における新卒者の割合は少なくなってきました。一方で多くの中途採用の職員が、障がいの有無や性別、国籍、年齢、たどってきた経歴に関係なく、それぞれの個性、経験や特性をもって、力を発揮して活躍しています。これらをひとつの大きな支援の力にして、利用者の皆さんに最大限のサービスをこれからも提供していきます。世界各地での新型コロナウイルス感染症の拡大により私たちの生活様式も大きく変化しました。いろんな意味で再度スタートラインにたつ時期です。初心に戻って、今の社会をみつめ、私たちに課せられた役割を考え行動していきます。
- グループホームオレンジ<共同生活介護・共同生活援助>(厚別区)
- グループホームハニー<共同生活介護・共同生活援助>(北広島市)
- グループホームソレイユ<共同生活介護・共同生活援助>(恵庭市)
- デイサービスてるみ<認知症対応型通所介護(10名)>(平成26年10月1日より休止、28年4月1日廃止)
- 小規模多機能型居宅介護事業所てるみ<小規模多機能型居宅介護(25名)>
- グループホームてるみ<認知症対応型共同生活介護(18名)>
- 北広島市(ともっと男性7名・女性7名、きらっと男性5名)
- 南幌町(あっと男性6名、もっと男性6名)
- 恵庭市(ソレイユ男性4名)
- ろぐらん<生活介護>(20名)
- らんらん<居宅介護・重度訪問介護>
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